松井酒造 

このマンションの1階です
入口
通りから大文字が見えます

京都市内に酒蔵が3軒あります。佐々木蔵之介さんの実家の佐々木酒造(上京区:二条城の北側)、羽田酒造(京北エリアなので少し遠い)そして松井酒造(京大と鴨川の間)です。
一般的な酒蔵のイメージとは趣が異なっていて、何とマンションの1階にあります。

靴カバーをして生産現場へ
酒造好適米の祝(京都産)
並行複発酵


季節、気候に影響されない酒造りに最適な環境を、人工的に作り出しています。
従って、消費電力が大きく、大きな酒蔵に匹敵する様な電力を消費していますが、その6割は、マンションの屋上に設置した太陽光発電装置から供給されているそうです。
今後、地球温暖化が進むとこうした設備を備える酒蔵が増えて来るかもしれません。
見学料は、1500円ですが、1000円分は試飲用に使えるカードがもらえます。
試飲のシステムがユニークで、マシンにカードを差し込んで、自分の飲みたいお酒を30,60,90mlのボタンを押して、掲げたグラスに入れます。そして、それをこじゃれたバーカンターの様な席で飲みます。始めにちょっとしたおつまみが出ますが、お好みで食べ物を注文できます。

大吟醸の香りは素晴らしい
カード式試飲システム
こじゃれたカウンター


色々と酒蔵を見学していますが、発酵タンクの中を見せていただいたのは初めてでした。この日は大吟醸が仕込まれていて、ものすごくいい香りでした。タンクの周りには冷水が循環していて酵母にとって低温で過酷な環境を作ることによって、香りのいいお酒が出来るそうです。
個人的には、旨味の強いお酒が好きなのですが、旨味と香りが相反する関係にあるそうで、香りを追及すると旨味が損なわれ、旨味を追及すると香りが弱くなるそうです。お酒造りも本当に奥が深過ぎます。
仕込み中のタンクからは、一升瓶1200本分のお酒が出来るそうです。
貯蔵タンクは、酵母が働かない様に冷却用水をタンクの周りに循環させて、マイナス2℃くらいに冷やしているそうです。タンクが汗をかいていました。
見学ご希望の際は、予約が必要です。
因みに仕込み水は、羽田酒造、佐々木酒造は中硬水、松井酒造は軟水だそうです。水によって仕上がりが大きく違います。個人的には、中硬水で出来上がったお酒が好みです。

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