頭痛持ちの後白河上皇

三十三間堂
中央の千手観音

10×100の千手観音

三十三間堂の建立を平清盛にお願いした後白河上皇は、ひどい頭痛持ちだった様です。
熊野詣、歴代最高の34回を誇る上皇は、熊野詣での際に、頭痛平癒を祈願していたところ・・

熊野権現から「洛陽因幡堂薬師如来に祈れ」とお告げがあった。そこで因幡堂に参詣すると、上皇の夢に僧が現れ「上皇の前世は熊野の蓮華坊という僧侶で、仏道修行の功徳によって天皇に生まれ変わった。しかし、その蓮華坊の髑髏が岩田川の底に沈んでいて、その目穴から柳が生え、風が吹くと髑髏が動くので上皇の頭が痛むのである」と告げた。上皇が岩田川(現在の富田川)を調べさせるとお告げの通りであったので、三十三間堂の千手観音の中に髑髏を納め、柳の木をに使ったところ、上皇の頭痛は治ったという。
                                          Wikipedia

なので、柳の木が三十三間堂境内に多く植えられています。頭痛封じや柳に関わるグッズもたくさんあります。
驚くことに、解熱鎮痛剤のメジャーな薬のアスピリンは柳の樹皮から抽出したサリチル酸をヒントに合成された薬剤だそうで・・

日本でも、かつて「柳で作った楊枝(ようじ)を使うと歯がうずかない」という伝承があり、柳の樹皮や葉に、鎮痛や抗炎症作用のあることが知られていました。因みに、歯の間に挟まったものを取り除くのに用いる爪(つま)楊枝・楊子などはもともと楊柳(ようりゅう)とも呼ばれる柳の枝から作ったことからの名称です。
                                          日本心臓財団

堂内の1,001体の千手観音の写真は撮れないものの、三十三間堂にまつわる話題はたくさんあって、一見の価値があると思いました。昔、修学旅行の際に訪れていますが、全く記憶がありません。
今回は、ジンバルを使った動画撮影の練習に行ったのですが、事前の調整が上手く出来ていなくて、小刻みに振動したので動画撮影の練習は出直すことにしました。

境内東の回廊
柳が気になります
立派なかえる股

他にもこの建物の基礎に使われている版築(はんちく)も興味が惹かれるところです。
砂と粘土をミルフィーユの様に交互につき固めた構造で、基礎に使うと免振効果があるとか・・・。
現物は、NHK京都放送局の南にある、西陣創業の細尾さんのビルの正面で見られます。

三十三間堂のマンホール蓋
細尾ビルの正面
これも版築(はんちく

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