千光寺
(写真をTAPすると大きくなります)
小倉山南麓にある亀山公園の展望所から嵐山の中腹に見える千光寺が以前から気になっていました。今回たまたま角倉了以(すみのくらりょうい)に興味があって関連本を読んでいると、千光寺は角倉了以が清凉寺の西側にあって荒廃していた千光寺を今の場所に移築し、本人も住まいし、保津川の開削工事で惜しくも命を落とした方々の冥福を祈ったと知り、いたたまれなくなって訪ねてみました。渡月橋から渡月小橋を渡ってモンキーパーク看板の子ザルと目を合わせながら上流に向かいます。結構歩きました。川沿いの道の突き当りは別世界の星野リゾート。左の階段を上ります。途中、禅の心得などの貼り紙を見るふりをして休憩しながら上りました。
お寺の歴史や情報はお寺のホームページを見ていただくとして、現在は黄檗宗のお寺となっていて魚板(ぎょばん)や布袋さんの仏像からはその雰囲気が漂います。ご本尊様は千手観音ですが個人的には角倉了以の木像にくぎ付けでした。
2012年に改修工事が完成した大悲閣は清水の舞台と同じ懸造り(かけづくり)で急峻な崖の上に建っています。参拝者は靴を脱いで自由に入ることが出来ます。室内の机には般若心経、禅の教えに関する様々な資料がおいてあり勉強が出来ます。そろばんで出来た三重塔や5メートルくらいある超ロングそろばんが置いてあります。普段は目にしないものばかりで日常を忘れます。
窓からの景色は言うまでもなく絶景。保津川、亀山公園越しに嵯峨野の街、比叡山などが見えます。別途動画をYouTubeに上げておきますのでご覧ください。
コロナ前は気軽に禅の勉強が出来る絶景寺院として外国人旅行者にもかなり人気があったようです。
私も今回何となくご縁が出来たと勝手に感じましたので、時々お伺いして何かお役に立てればと密かに燃えているところです。
かけづくり