龍安寺の蹲(つくばい)と油土塀

石庭で有名な龍安寺の方丈の北東の庭に水戸光圀公が寄贈したと言われる蹲(つくばい)があります。オリジナルのものではありませんが真ん中の口の文字の周りに配された旁(つくり)で4文字が完成し、禅の教えの一部を伝えています。
吾唯足知(われただたるをしる)、現状満足と言う感じでしょうか。
龍安寺のYouTubeを作りましたので、よかったら見てください。

石庭には15個の石が配されています。庭の解釈は色々あって、虎の子渡し、絶海の孤島、何も意味がないなど様々ですが、一般的に、どこから見ても14個の石しか見えないと言われています。知っていれば15個を確認できるポイントもありますが、完璧ではないものを表しています。何か足りない方が色々な可能性があって前向きに生きられるということでしょうか。

もう一つ気になるのが石庭を囲む塀の見たところ、これは油土塀(あぶらどべい)です。型枠を作って数センチずつ赤土などを突き固めて行くそうですがその際、菜種油やもち米のとぎ汁などを混ぜて作ると耐候性の高い土壁が出来るらしいです。雨除けは杮葺き(こけらぶき:「かき」じゃないです)。ご確認ください。

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