権現堂は日本最南端の神社です
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石垣島にも神社があります。1614年に建てられた桃林寺の東隣に鎮守社として同時に建てられた権現堂です。1771年の大津波や戦災で被害を受けましたが再建されました。
神殿の牡丹の浮彫の付いた棒状の肘木(ひじき)、波とウサギを彫った板蟇股(かえるまた)はいずれもシンプル。唐獅子をはめ込んだ登高欄(のぼりこうらん)、龍を刻んだ方立(ほうたて)、緑の大きな像の木鼻(きばな)、龍に偶蹄目の足が付いた不思議な動物が描かれた一対の扉絵などは、本土の神社建築ではあまり見られないものです。
権現堂の周囲は琉球石灰岩の石垣に囲まれていて、入り口の薬医門には柏の葉の様な装飾が付いています。
日本最南端に位置する近世社寺建築の遺構だそうです。素朴で質素ですが何か暖かいものを感じました。
権現堂の地図はこちらです。地図上では桃林寺と表示されます。お隣同士です。