えびすさんは足が悪い?
祇園の恵比寿神社は大雑把に言うと宮川町と建仁寺の間にあります。室町時代に定着した七福神信仰の中で、やはり一番人気があるのは鯛を左脇に抱え釣竿を持ったえびすさんだと思います。しかし、祇園のえびすさんは釣竿を持つ手はしていますが釣竿を持っていません。
諸説ある神話の話からすると、えびすさんは、国産みを行ったイザナギとイザナミの間にできた子でしたが、女性のイザナミから子をもうけたいと言ったことで障害のある子が産まれました。後に藁で作った舟に乗せて流してしまったそうです。
浜に流れ着いた子は漁師に大事に育てられ、えびす信仰の対象になったとのこと。えびすさんは足は未熟で立ち上がることは出来ません。所謂ヒルコ(蛭子)足だった様です。それで蛭子をえびすと読むのでしょうね。耳も遠いそうで、恵比寿神社にお参りする時は、本殿の脇の壁をドンドンと叩いてえびすさんにお願いごとを聞いてもらうのがいいそうです。